落書き島より

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宇宙よりも遠い場所 ~3話

 ついに南極もアニメになってしまったか…。

 

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 今季のアニメ「宇宙より遠い場所(通称:よりもい)」。

 

 一言でいうと、「高校生活にあいだに何か大きなことをしたい」「南極で行方不明になったお母さんを探したい」とか、様々な動機をもって南極を目指すことになった女子高生たちのお話。

 初めは南極って聞いて「なに言ってるんだこの子たちは・・・」ってなるんだけど、女の子たちの心情描写がすごく等身大で上手いんだよね。南極っていう目的が遠いぶん、キャラクターには感情移入しやすいようなつくりになっていて、両者のギャップがしっかり埋まってる。

 

 (とはいえ、南極の描写にもだいぶこだわりが見られる。なんてったって、設定協力に自衛隊とかお役所とかゴロゴロ載ってるんだよ。作中は「昭和基地」が民間に払い下げられた、っていう架空設定になってるんだけど、それ以外はわりあい現実に即して描写されているみたいだ。)

 

 でも、この先、実際に南極まで行く展開になるかと言われると、そうとも限らないと思う。「よりもい」で重きが置かれているのはあくまで女の子たちの心情描写であり、南極は舞台装置に過ぎない印象を受ける。

 彼女たちは、普段の生活に思春期特有の焦燥感を抱いていて、自分なりにそれを乗り越えたいと思って南極を目指しているからだ。(報瀬だって母親を探すためと言っているけれども、必ずしも南極に行く理由にはならない。彼女はただ、自分の中で整理ができていないだけだと思う。)もし、南極を目指す過程でそれが叶えられたなら、もう無理して南極に行く理由はなくなってしまう。

 

f:id:makaru121:20180123210016j:plain                            (報瀬ちゃんのドヤ顔。なお中身は…)

 

 もちろん、これは3話を視聴したまでの妄想に過ぎないけど、それだけ先をあれこれと想像してしまうアニメなのだ。

 

 南極とまではいわなくても、とつぜん、どこか遠いところに行きたいと思ったことは誰にでもあると思う。そんな空想を丁寧に南極という点に昇華して、彼女たちの成長を見届けたいと思わせてくれる、先が楽しみなアニメだ。